コーチングメンタル

ルーティンはゲン担ぎ？？

前回ルーティンについて記事『ルーティンについて』を書きました。
ルーティン＝決められた一連の動き、決められた一連の動作なのですが、決められた動作・・・ってどこかで聞いたことありませんか？

そう！！『げん担ぎ』です。

『げん担ぎ』とは、以前に良い結果が出た行為と同じことをして、前途の吉兆をおしはかること。
例えば、
・試合の前日は晩御飯にカツを食べる。
・試合の日は毎回同じ服でいる。
・勝ち続ける限りひげを伸ばす。
などなどです。
人それぞれ、げんの担ぎ方があるかと思います。
逆にげん担ぎができない・忘れた時に不安になるからげん担ぎをしないって人もいるかと思います。
毎回同じ動作・行動をするという観点からすると・・・

ルーティンもげん担ぎも一緒？？

って思うかもしれません。
ルーティンについて調べると結構な人が『ルーティンとげん担ぎが同じ』と言っています。
特にYahoo知恵袋・教えてgooなどの掲示板？などの回答の多くはルーティン＝げん担ぎでした。
また、『ルーティン　げん担ぎ』で検索すると多くのサイトでも同じを記載がありました。
でもスポーツ心理学・メンタルトレーニングを学んだ人からするとルーティンとげん担ぎは全くの別物になります。
自分は似たようなものだと思っていました・・・

ルーティンとげん担ぎの違い

本やネットなどで調べてみると・・・
ルーティン：これから行うプレーに対して、同じ動作をすることにより心と身体の準備をして内外からの雑念・雑音をシャットダウンし集中力を高め、成功の確率を高める行為。
あと、ルーティンをしたら入るという安心感を得ることができます。
スポーツ心理学の研究でルーティンを持っている選手のほうが持っていない人に比べると成功体験が多いそうです。調べたけどネット上に論文がなかった・・・
それに対して
げん担ぎ：その行動をしたからといって、パフォーマンスが上がるわけではない。
そりゃそうですよね。前日にカツを食べるとBULL率が上がるわけないですからね・・・

前ラグビー日本代表メンタルコーチ荒木香織著

ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」

の中に「ルーティンはゲン担ぎではない」が冒頭に５ページも記載があります。
それだけ、誤解があるってことなんだろうなぁ～